シャンチー(中国将棋)の駒の並べ方:初心者向け完全ガイド
中国将棋(シャンチー、Xiangqi)は、アジア全域および世界中で数億人のプレイヤーが楽しんでいる、アジアで人気のあるボードゲームです。西洋のチェスと共通の起源を持ちますが、何世紀にもわたる発展の中で、全く異なる戦術体系、独自の盤面レイアウト、そして駒の動きのルールが形成されました。初心者が最初に学ぶべき最も重要なスキルは、正しい駒の並べ方です。些細なことに思えるかもしれませんが、これはこれからプレイするすべてのゲームの基礎となります。駒を正しく配置できなければ、どれほど序盤や終盤のスキルがあっても無意味であり、最初から負けが決まってしまいます。
このガイドでは、セットに含まれる駒の数、初期配置の場所、そして各駒の基本的な移動ルールを解説します。読み終える頃には、物理的なボードでの準備や、アプリでのプレイに自信が持てるようになっているはずです。

中国将棋の駒の数は?
シャンチーのフルセットには合計32枚の駒があり、各軍(赤と黒)に16枚ずつあります。両軍とも駒の種類と数は同じで、色の違いは駒の名前と刻まれた文字だけです。
- 赤軍: 帥(将)1枚、仕 2枚、相 2枚、車 2枚、馬 2枚、炮 2枚、兵 5枚。
- 黒軍: 将 1枚、士 2枚、象 2枚、車 2枚、馬 2枚、砲 2枚、卒 5枚。
盤面は9x10、つまり駒を置く交点が90あります。中央の横の帯は「河」と呼ばれ、歴史的な楚漢の境界が開かれています。河の上下にはそれぞれ3×3の斜線が引かれたエリアがあり、これは「九宮(宮殿または砦)」と呼ばれます。将と仕(士)は、このエリア内から動くことはできません。

中国将棋の始め方
通常の初期配置は決まっており、バランスが取れています。黒は常に盤面の上側から、赤は下側からプレイします。駒はマス目の中ではなく、交点の上に置いてください。「将を中央に、次に仕、相、馬、車、炮、そして前方に兵」という覚え方で、順番に並べていきましょう。
ステップ1:将(赤 帥 / 黒 将)を配置する。
赤の将を底辺の中央の交点(左から5番目)に、黒の将を最上段の中央の交点に置きます。これらは同じ縦のライン(筋)に向かい合って配置され、そのライン上に他の駒が何もなくなった場合、その状態は反則となります(将が直接向かい合う「対面」の状態は禁止されており、移動するか駒を置く必要があります)。
ステップ2:仕(赤 仕 / 黒 士)を配置する。
各将の左右に1枚ずつ配置します(つまり、底辺または最上段の左から4番目と右から6番目の交点)。これらは将の最も近い護衛であり、斜めに1歩動くことしかできず、宮殿内から出ることはできません。
ステップ3:相(赤 相 / 黒 象)を配置する。
仕の外側、3番目と7番目の交点に相を置きます。相は将を防御しますが、河を渡ることはできず、また「田」の字の交差点(象の目)に他の駒がある場合は、そこを飛び越えて動くことはできません(これを「塞ぐ」と言います)。
ステップ4:馬(赤 馬 / 黒 馬)を配置する。
相の外側、2番目と8番目の交点に馬を1枚ずつ置きます。馬は動くためにスペースが必要です。縦横に1歩動き、その後に斜め外側に1歩動く「日」の字の動きをします。ただし、動こうとする方向の隣の交点に他の駒がある場合、その「馬脚」が塞がれているため、その方向には動けません。
ステップ5:車(赤 車 / 黒 車)を配置する。
最後尾の列の両端(1番目と9番目)に車を置きます。車は最も強力な攻撃駒で、炮(後述)を除き、縦横に好きなだけ進むことができます。端に配置することで、盤面を横断する広い範囲をカバーできます。
ステップ6:炮(赤 炮 / 黒 砲)を配置する。
下から3段目(赤)と上から3段目(黒)の、馬のすぐ内側の交点(2番目と8番目の筋)に置きます。これらは「砲台」として知られる場所です。移動は車と同じですが、敵の駒を取る時だけは、必ず他の駒を1つ飛び越えなければなりません。これが有名な「砲の攻撃」ルールです。
ステップ7:兵(赤 兵 / 黒 卒)を配置する。
最後に、河のすぐ手前の列に、5枚の兵を1枚おきに配置します。位置は1、3、5、7、9番目の交点です。これらは「兵のプラットフォーム」と呼ばれ、最前線の防御を構成します。川を渡ると、兵は1歩ずつ進むことができますが、後退はできません。川を渡った後は横に1歩動くこともできますが、後ろに戻ることはできません。
赤(下)と黒(上)の標準的な初期配置です。ボードは交点のグリッドであり、各セルは交点を表しています:
| 黒(最上段) | 車 | 馬 | 象 | 士 | 将 | 士 | 象 | 馬 | 車 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第9列(空) | |||||||||
| 第8列 | 砲 | 砲 | |||||||
| 第7列 | 卒 | 卒 | 卒 | 卒 | 卒 | ||||
| 河 | |||||||||
| 第4列 | 兵 | 兵 | 兵 | 兵 | 兵 | ||||
| 第3列 | 炮 | 炮 | |||||||
| 第2列(空) | |||||||||
| 赤(最下段) | 車 | 馬 | 相 | 仕 | 帥 | 仕 | 相 | 馬 | 車 |
公式トーナメントでは、赤が常に先手です。 また、物理的なセットでは、赤の駒の文字は浮き彫り(陽刻)、黒の駒の文字は彫り込み(陰刻)になっていることが多く、視覚的な区別を容易にしています。
各駒の基本的な移動方法のルール。
どこに置くかだけでなく、どう動くかを知る必要があります。中国将棋の公式ルールによる各駒の動きは以下の通りです:
将(帥/将) – 縦横に1歩ずつ動けますが、宮殿内のみに制限されます。両方の将が間に駒のない同じ縦のラインで直接向かい合うことは「対面」と呼ばれ、反則です。
仕(仕/士) – 斜めに1歩ずつ動け、宮殿内に制限されます。3×3の宮殿から出ることはできません。
相(相/象) – 斜めに2歩(田の字の対角線)動きます。河を渡ることはできません。「象の目」に駒がある場合は動けません。
馬(馬/馬) – 縦横に1歩動いた後、斜めに1歩進む(日の字の動き)。隣接する方向に他の駒があると「馬脚」が塞がれて動けません。
車(車/車) – 縦横に障害物がない限り、何マスでも動けます。盤上で最も強力な駒です。
炮(炮/砲) – 普段の移動は車と同じですが、敵を取る時だけは、必ず他の駒を1つ「踏み台」として飛び越えなければなりません。
兵(兵/卒) – 河を渡るまでは前方に1歩のみ。川を渡ると、前方または横に1歩進めますが、後退はできません。

セットアップのよくある間違いとアドバイス。
経験豊富なプレイヤーでも、物理的なボードで並べる際に間違えることがあります。以下の点に注意してください。
仕と相を入れ替える – 最も多い間違いです。仕(将の隣)と相(外側)を逆に置いてしまうことです。「仕は内側の守り、相は外側の防御」と覚えましょう。仕は常に4番目と6番目の筋に、相は3番目と7番目の筋に配置されます。
「目」と「脚」の制限を忘れる – 初心者は相や馬をどこでも自由に動けると考えがちですが、必ず塞がれる場所があります。注意してください。
列の間違い – 炮は兵の後ろの列ではなく、その一つ後ろの馬と同じ列の指定位置に置きます。
兵を置く列の間違い – 兵は奇数番目(1, 3, 5, 7, 9)の列に配置します。
将の対面を常にチェックする - ゲーム中、自分の将と相手の将が間に他の駒がない状態で同じライン上にいないか常に確認してください。もしそうなれば反則負けになります。
踏み台なしで炮が取れない – 炮は必ず何かを飛び越えなければ取れません。車と同じようにそのまま取ることはできません。
最後に
中国将棋のセットアップを学ぶことは、千年以上にわたり戦略家を魅了してきたゲームへの入り口です。適切な駒の配置は、ゲームと対戦相手に対する敬意の表れです。
並べ方と動き方がわかったら、次は実践です。実際にボードをセットし、赤を持って最初の一局を指してみましょう。勝敗を気にする必要はありません。まずは合法的に駒を動かし、直感を養ってください。プレイすればするほど、セットアップも動きも自然に身についていきます。この世界で最も興味深い戦略ゲームの一つを、存分に楽しんでください。




